そのまま、一ノ瀬は着替えを持って出ていってしまった。


一ノ瀬の後ろ姿を見ながら、こんなことを思っていた。


一ノ瀬はたまに意地悪だ。


一ノ瀬はたまに怖い。


一ノ瀬はとても、優しくて、いつも傍にいてくれてるーーー。


トクントクンと、静かに胸が鳴り出した。