…外から蝉の鳴く声がする。


蝉の声で目が覚めて、そのまま天井を見つめた。


私は、なんでここにいるんだろう…。


真っ白な天井をぼーっと眺めていると突然ドアが開いた。


開いたドアの方を見ると、真っ黒のスーツを着た執事が私の元へ来た。


「おはようございます…蛍様」


そう微笑んだんだ。