「どどどどっどうしたのよ!?その顔!!」


お母さんは私の顔を手で抑えて噛みガチに聞いてくる。


「わ、わわわっわからないよ〜!!」



本当に分からない!なんでこーなったの!?



昔の私だと……


頭に思い浮かべたのは、今からまだ痩せてない時の私。



それはそれは豚のように太り、冬でも手に汗をかき、クラスの男子からは豚、豚!と小学生のようにからかわれていた。



自分でも惨めで醜くて、でも運動だけはできてそこだけは男子達もお〜!と歓声を挙げてくれてた。



なのに、なのに、なのになのに!!!



どーしちゃったのおおおおおおおお!?



鏡に映る顔は正に雑誌とかに出てるモデルにしか見えない……



別に自分の事言ってるわけじゃないよー!?



で、でも!余りにも自分が生まれ変わりすぎて……



本当になんでこーなったんだろ。



小さな頭で考え考え考え……



そーいえば、"あの日"から今日まで一度もお風呂入らずご飯食べずだった。



もしかして、ずっとニートのように過ごしてきたからこうなったのだろうか。


気付けば兄は放心状態から戻りもうどーでも良くなったのかリビングへ戻ってしまった。


母は、と言うと最近仕事が忙しいせいでこんな事に時間を潰していられない!そう吐き残しさっさと私達の朝ごはんを作り仕事へ出ていった。


もー、どいつもこいつも実の子供(妹)なのに心配は浅いんだから!


そうブツブツ文句を思う。



そして、ふと、洗面所にある時計を見てみる。


AM 7:2

え、もうそんなに時間経ったの!?


今思えば、結構話してたなー。


ってそんなこと呑気に考えてる場合じゃなあーい!


私は急いでお風呂に入る。


私はこの時自分の顔の事は忘れていた。