「家にっ!家にあるから! お菓子、ちゃんと家にあるからっ!」 だから泣きそうな顔しないで!と、あたしを抱きしめながら言う。 利樹の震えた声音。 ……えっ?あたし泣きそうな顔してたの? お菓子ごときに? 「しょうがないな。せっかく死ぬより恐ろしいイタズラしてあげようと思ったのにー」 利樹を安心させるように、利樹の背中をポンポン叩きながら言う。 利樹が泣きそうだと、あたしの調子狂うわ。