「…利樹」 「っはい!」 あたしの前にやってきて敬礼をビシッと決める利樹。 「お菓子、くれないの?」 首をかしげて聞けば、利樹はやってしまったと言わんばかりの顔で、急いで明後日の方向を見た。 「ちゃんと、トリック・オア・トリート言ったのに…」 ちょっとだけ残念そうに言えば、利樹は眉を下げてあたしを見てきた。