本当にごめんね。
「さっき、告ろうとしてたんだろ?」
「えっ!?」
どうしてそれを……?
「顔見てたらわかるし。だから俺の告白は、最後のあがきってやつ。三浦から引き離したのだって、ムダな抵抗だよ」
「…………」
ツラそうに顔をしかめるノリを見ていたら、何も言い返すことが出来なかった。
それだけノリは真剣にあたしを想ってくれてたってことだよね。
「なんかごめん。愛梨ちゃんの邪魔ばっかして。けど、あいつと一緒にいるとこ見てたら、そうせずにはいられなかったんだ」
申し訳なさそうに謝るノリに胸が痛んだ。
「ううん!あたしこそありがとう。ノリの気持ち、嬉しかったよ!でも、ごめんね……」
「いいよ、わかってたし。応援してるから、頑張って!」
寂しそうに笑った後、ノリはあたしに背を向けて歩き出した。



