陽平……あたしはやっぱり。 「ノリ、ごめん!あたし、陽平のことが好きなの」 目の前に立つノリの目を真剣に見た。 ちゃんと伝えなきゃ。 ノリはまっすぐにあたしに伝えてくれたから。 でも、ごめんね。 気持ちは嬉しいけど、あたしはやっぱり陽平が好きだから。 「うん、知ってる」 ノリはあたしの目を見て、フッと寂しそうに笑った。 諦めにも似た力ない声が聞こえて、じわじわと罪悪感が押し寄せる。 でも、だけど! ノリの気持ちに応えることは出来ない。