「席に着いてくださーい…」
ホームルームの時間になり、気の弱いメガネの担任が教室に入ってきた。
「座ろっか」
「そうだね」
立ったまま話していた私たちは、自分の席に座ることにって言っても席が前後だから喋るのは喋るんだけどね。
「そういえば、燐奈(Rinna)ちゃん元気?」
「おー!元気元気!可愛いんだよー、これがまた!」
私には2歳になったばっかりの妹、燐奈がいるんだけど…。
「でもさー、最近喧嘩漬けだからお母さんに怒られてさ。燐奈と遊ぶなら喧嘩の回数を減らせって言われた」
あの天使を遠ざけられると、ツライ!
ぐでーっと机になだれ込むと、柚亜に頭をペシッと叩かれた。
「シャキッとしなよ。当たり前でしょ?」
「なんでー…?」
「無敵の侑未を潰すには何かしら弱点を見つけるしかない。となると、燐奈ちゃんが狙われることもあり得るんだから!」
「…私だって、したくてしてるんじゃないもんー!勝手に喧嘩吹っかけてくる奴らが悪いんじゃん!」
「暴れるな!」
バタバタと足と手を動かせば、また頭をペシッと叩かれた。
「レディースの頭やってる私より喧嘩してるって相当だよ?」
「う…」
分かってるけどー。

