「え?」



「待ってたんだよ。お前がまた告白してくるの。でも、来なかった。だからもう俺のことは好きじゃないんだなって思ったんだよ。」



「私、逃げたんです。」



「逃げた?」



「はい。20歳になったら伝えようと思っていました。けど、告白しても結果は同じだと思ったんです。だから、心の中に閉まいました。でも…」



「でも?」



「やっぱりダメでした。好きなものは好きです。きっとそうなる運命だったんですね。」



「由愛…」



「あの時、伝えとけばなにか変わっていたかもしれないですよね。」



「今、こうやって暮らせるんだからいいだろ。」



「そうですね。幸せなのは変わりないですね」



同棲なんて夢のまた夢だったもんな〜



あの時はこんなふうに暮らせるなんて思ってもいなかったな。



私教師になってよかった…



「おい由愛?」



「は、はい!」



「早く荷物部屋に置いてこい。」



「あ、わかりました!」



バタンーー



はぁ〜やっぱり緊張するな…



ずっと好きだったもんなぁ…工藤先生のこと



一時期会わなくなって気持ち冷めたかと思ったら会った瞬間やっぱり好きだな〜って思ったんだよね



同棲生活がんばらなきゃ!!



「まだ準備終わってなかったのか」



「わー!!工藤先生びっくりするじゃないですか」