別れはあなたからだった。


「…付き合って2ヶ月経ったけど………悪いけど友達にしか見れなくなった」


一緒にご飯を食べてさぁ帰ろうかと車に入った瞬間だった。


ショックよりやっぱり…としか思えなかった。

だって、あたしも薄々思ってたことだったから。

あなたと一緒にいて楽しいし面白い…でもドキドキはしない。


手も繋がないし

キスも最初のデート以外しなかった。


そんなあたしたちを恋人と言えるのかと思ってた時に告げられた別れの言葉。

ただ苦笑いで返事するしかなかった。


「分かった。友達に戻ろう」

自分が言った言葉なのに他人事の様に感じた。


帰りの気まずい車内。

別れを告げられる数分前に誘った次のデートを曖昧に流されたのはそういうことだったのかと理解し、

そして恋愛ごっこをまだ続ける気でいたのは私だけだったことに心底恥ずかしかった。