「またか…」

そう呟く一人の男性。袴に身を包み、黒髪のオールバックで少々厳つい顔である。



「…やはり…厳戒態勢に切り替えなければならないですね」

袴の男性に話しかける、少し若々しいスーツ姿の男性。




「ああ。組員ばかり狙われているとなれば、こちらにもいつ来るか分からない。現にこの区域で起きたことだ。少し気を引き締めろと伝えておけ」

「そうですね、下の者には私からお伝えします。善(ぜん)さんと仁(じん)さんには司(つかさ)さんからの方が良いかと」



"司"と呼ばれた袴姿の男性は、目を閉じて何か考えている様子である。