眠れる森の彼女

何でこんなもんが降ってくる。


上は1年の教室。


校舎を見上げたところで誰も見えない。


俺は落ちてきた教科書とノートを拾い集めた。


「あっ……」


澄んだ声を鼓膜が拾う。


「ん?」


視線を向けた先、俺を見つめていたのは、一人の女生徒。


ふわりと胸まで伸びた色素の薄い緩やかな髪。


小作りな顔に、大きな円い瞳や薄桃色の唇が行儀よく配置されている。


風が吹けば、実際に舞い上がってしまいそうな軽やかで透明感のある……妖精のような美少女だった。


「……」

「……」