眠れる森の彼女

女子の熱気に男子は完全に圧されてしまっている。


次のクラスの紹介に進められず、司会者の2人は焦っていた。


面倒なことにだけはなってくれるなよ。

と、俺は目を眇めて他人事のように思っていた。


俺は吏那と過ごせればそれでいい。


開幕式を終え、体育館から散らばった生徒たちは各クラスが製作したオリジナルTシャツに着替え、いよいよ文化祭がスタートした。


「何だ、これ。うちのクラス。開店前からすごい行列なんだけど」


実質、半日で校内のみ。


初日はどのクラスも翌日の一般開放日に合わせて試運転程度に営業するものらしいが、俺のクラスは廊下に恐ろしく伸びた行列のために、休む間もなく立ち回ることになっていた。


「ねぇ、椎名くんは?」

「椎名くん、どこ?」