眠れる森の彼女

この部屋は学校の息抜きに俺が見つけた最適な場所。


夏は暑いし、匂いは強いが、換気で軽減すれば、耐えられないほどではない。


何より冬は日当たり抜群で快適に過ごせた。


ストローをパックに差し、よく冷やされたコーヒー牛乳を飲む。


苦ぇ。


パリッ、と俺しかいない静かな空間に音が鳴り、簡易な包装を開けてメロンパンにかぶりつく。


俺の目は絶えず、美術室の扉に注がれていた。


今日も開くわけねぇか。


もう吏那と初めて会話を交わしてから一週間が経とうとしている。


会話って呼べるほどのもんじゃねぇけど。


あの時もこうして俺はメロンパンを食べていた。