クリスマスの約束





入って…!


お願い…!!


願いを込めて…込めて…込めすぎたのかもしれない。


体育館に響くのは、ゴールを潜り抜けたスパッという音ではなく、地面に跳ね返る鈍い音。


私が聞きたかったのはこの音じゃない…


私の気持ちもこの程度だったのかな…



今の私にはもう一度と言うことができなかった。



「ごめん…忘れて!今の…」