「え、何?もしかして、沙雪のこと好きなの?」 瑛ちゃん?! 何を言い出すの! 「小山くんは、好きな人がいるよ!」 そう私が言い、小山くんの方を見ると、一瞬複雑そうな顔を浮かべたものの隠すように笑顔で頷いた。 「も、もしかして、好きな人がいるっていうの秘密だった?!」 焦りながらそう言うと、 「え?そんなことないよ!」 と何時もの調子でそう答えてくれた。