トナカイくんとハッピークリスマス!



「じゃ、またね」



そう優しく微笑み、峰岸くんは走り出すと一度だけ振り返って手を振り、そして角を曲がって行ってしまった。


…今の、反則だよ…。


耳に優しく残るメリークリスマスの言葉。


あたしは胸元にあるネックレスを握り、もう片方の手で渡された紙を持ち視線を落とす。


置手紙と同じ、綺麗で丁寧な文字が並べられていた。


ふっ。お兄ちゃんのサインまであるし。




人見知りのトナカイくんは実はとても魅力的な人で、


あたしをドキドキさせるのが上手い人。


きっとあたしはもっと彼の事を知ることになると思う。



彼が試合に勝てますように…。


そう願いを込めて――…



「…メリークリスマス」






END