「美和はオレの彼女だとでも思ってた？」

「…違う・・の？」

恐る恐る訪ねる。


「ホント、美和は鈍いよな？

本当の彼女だったら、家ばかりでいないで、

外でもデートするだろ？

美和はオレにとって、ただのセックスフレンドってやつ。

だから、彼女なんかじゃない」

そう言ってニコッと笑った。


…笑った・・・笑いやがった。


私はだんだん頭に血が上っていくのが分かった。


「ばれちゃったんなら、この関係も終わり？」

ぬけぬけと、そんな事を言う慎一。


「・・・ざけんな」

「・・・は？」

俯いた私の顔を覗きこんだ慎一。



「ふざけんな！この女ったらし！！！」

バキッ！！

ボクササイズに行っていた事が、

こんな所で発揮されるとは、思いもよらなかった。