今日は、楽しいハロウィーン


夕暮れ時が近づいて、空は綺麗なオレンジ色に染まってきている




私は押し入れの中に眠っていた真っ白のシーツの一部をくり抜いて

それを頭にのせて街へと繰り出した











――トリックオア、トリート










そんな魔法の言葉を口にするだけで、お菓子がもらえる。


この街ではハロウィーンは当然の行事として定着している。





「(なんて素敵な街だろう!)」



きっともう少し暗くなれば、住宅街のかぼちゃの置物に明かりが灯り

ニコニコ笑う人たちがお菓子をくれる。