【完】あんたなんか知らないっ!!








「俺、やっぱり碧海ちゃんのこと好き。」



「...へ??」



「碧海ちゃん園田のこと好きだろ??

わかってたけど諦められなかった。」






ごめんね、そう言っている表情を私がさせていると思うと、罪悪感でいっぱいになった。







「だからね、もう一度。

告白しに来たんだ。」



「田渕くん...」



「碧海ちゃん、好きだよ。
俺と付き合ってください。」





差し出された右手は悴んだ(かじかんだ)ように震えていて、もしその手をとらなかったらどうなってしまうんだろう。思わず取ってしまいそうになった衝動を押さえて、言葉を選ぶ。





「田渕く「さすがにもう誰もいないだろ。」


「...っ!!」




誰かの声が聞こえたかと思うと、私はいつの間にか田渕くんと何かにくるまれていた。






「園田と委員長。

今はでないほうが碧海ちゃんの為だと思う。」






小声で囁く田渕くんを見ると、私を心配しているような、挑発的な、なんともいえない表情をしていた。




もし、いまの状況を見られたら―


そう考えただけで、体が固まったのが自分でもわかった。






「...私、園田くんのことずっと気になっていたの。」




「...俺も。


委員長に言いたいことがあった。」