「…っ雫ちゃんは、強いね。 ……強すぎるよ。」 涙声で、そんなことを言う蒼波さん。 「…そんなこと、ないよ。」 ……本当は全部気付いてたんだ。 あたしがどうして 復讐を始める前に、友達も感情も すべて捨てようって思ったのか…。 ……それは結局、傷付くのが怖かったから。 ただ、それだけの理由なんだ。