「そんなことより、早く答えてよ。 どうしてここの高校だってわかったの?」 「……母さんが倒れた時さ 雫の他に近所のおばさんが居たろ? その人が言ってたんだよ。 『明星高校の制服着てた』って。」 俺がそう言うと瀬織は「……そっか。」と 複雑な表情をしてつぶやいた。 「ま、今日は傘返しに来ただけだから。 またな雫。」 そう言い残して、俺は病院に向かった。 __母さん、目覚ましてるかな。 そんなことを思いながら……。