その後、重たい足取りで帰宅した。 すると、家の駐車場に 見覚えのある車が止まっていた。 ……あいつの車だ。 「……っなんで、こんな時に限って……。」 あの人は、滅多に家に帰ってこない。 それは、俺が小さい時からだった。 いつもあの人は、 "帰りが遅いのは仕事"と 母さんに言っていたけど…… 俺はなんとなくだけど気付いていたんだ。 …母さんを裏切る行為をしていることに__。 だから……大嫌いだった。