【雫side】 あの後、あたしはすぐに屋上に向かった。 しばらくすると、覚悟を決めたように 1人の女の子が屋上にやってきた。 その人は、間違いなく 前に廊下でぶつかった人で…… この前会った時よりも、 痩せている気がした。 「うっ……ひっくっ…」 そして、飛び降りようとする彼女に あたしは声をかけた。