涙を流しながら顔をあげると そこにいたのは…… 何を考えているのか全く読めない 無表情な女の子が……目の前にいた。 「っひっく…す…ませんっ…」 拾ってくれた教科書を受け取って わたしは再び走りだした。 「はぁっ……はぁ」 走って走って、 辿り着いた先は、近くの公園。 わたしはベンチに座り、息を整える。