「わかりますか?」 必死に声をかけるけど どんどん意識が遠くなっていく奥さん。 あぁ…。 なんか、嫌だなぁ…この光景。 思い出したくないのに 脳裏によぎる、お母さんたちの存在。 「もしもし?救急ですっ……! え、住所ですか?えーと……なんだっけなぁ」 と、電話をかけてくれたその人は 慌てている様子で… 「……あたし代わります。」