「瀬織ー?」 肩をポンと叩くと、 少しビクッとさせて瀬織は振り返った。 「あ、ごめん。どうしたの?」 「体育館行かねーの?」 「あ、もうそんな時間……? 全然気付かなかった…!」 「……瀬織もそーゆーの聞くんだ…!」 音楽かなんかを聞いてるのかなと思ったが 名前を呼ぶ際に見えたスマホの画面。 どうやらラジオのニュースを 聞いていたようだ。