後ろのドアから入ると もう誰もいないと思っていた教室の中には 瀬織ひとりだけの姿があった…。 俺より前の席に座っている瀬織は 俺の存在に気づいていない様子。 「瀬織、体育館行かねーの?」 「………」 反応しない瀬織を不思議に思った俺は 瀬織の机の近くまで行った。 どうやら瀬織は 両耳にイヤホンを入れていて 何かを聞いている様子だった。