深夜。









外は、暗い。






人通りもない。





しんと静まり返っている。




その闇の中に、死神。





殺人鬼ナイトメア。





コツコツとブーツを鳴らしながら、歩く。




目の前には、中肉中背の40代ぐらいの男性。






「そこの貴方。」






後ろから声をかける。






男性は、振り向く。





瞬間、押さえ込む。






こんな、細い体にそんな力があるというのだろうか。



一般人男性とまだ、高校生である彼女では、普通、男性の方が上だ。



が、しかし、彼女のほうが上なのである。









それは、なぜか。






振り向いたら瞬間に小型ナイフで神経を切ったからである。




彼女の瞬発力は、あどれない。