丹下家の朝。

龍太郎が食卓に座ると、知らない男が当たり前のように納豆かけご飯をかっ込んでいた。

その隣では龍乃が頭に包帯を巻いていた。

何があった丹下家。

「何じゃこりゃあぁあぁぁぁぁあぁっ!」

龍太郎、絶叫す。

「そんなに興奮するな、ご主人」

「ご主人ゆーな!誰だテメェッ!」

「落ち着け、小夜、おかわり、日本昔話風に盛れ」

「人の嫁捕まえて呼び捨てすんなっっっっっ!」