そんな訳でなし崩し的に強引に。

龍乃一味は全員初詣に連行される。

「えっと、ここからだと天神稲荷が一番近いかな」

スマホで検索しながら龍乃が言う。

「ねぇ龍乃ちゃん、僕、琴月の別邸で振袖の着付けしてもらう約束してるんだけど…母様待たせてるんだけど…刹那君に振袖姿お披露目するんだけど」

「後でいいじゃんそんなん」

琥珀の発言を一蹴する龍乃。

親しい間柄になったとはいえ、琥珀は琴月のお嬢様。

その琥珀を邪険にする龍乃に、刹那が月蝕を抜こうとして琥珀に止められる。

「冬樹っちは行きたいよね?皆で初詣!」

押しに弱い冬樹を懐柔しようとする強かな龍乃。

「……………………明けましておめでとうございます、龍乃さん…」

そして今年も全く話について行けてない冬樹。