浮気彼氏から奪うオトコ。






柚希は嬉しそうに頬を緩めた。


「実は相手から告白されてんの」

「えぇ!」



さっきから驚いてしまうことばかりで、
何度も柚希を見つめてしまう。




「オッケーしてもいいよね?」


あたしなんかに確認しなくていいのに。

何て思い、小さく頷いた。



「もしかして…相手って」



一瞬だけ悪い予感がした。

もしかして、廣クンじゃないかって…。


「あぁ、アイツじゃないよ?」


柚希は苦笑いをして、あたしに写真を見せてくれた。

そこにはイカついバイクに乗る、いかにも危ない赤茶の髪の人。

手や顔には傷まみれ。




「これって…」