放課後になると、教室の人も消えていく。

廣クンは、凄くカッコいい。


だから女の子から、告白は毎日で絶えない。



「あー、呼び出しあんだけど。お前行って来てくれない?」


「えっ!やだよ」


「…は?」


「…行きたくないです」



あたしはそっぽを向くと、顔を強引に掴んだ。


そして廣クンと視線を合わせた。


「…は?何言ってんの?別れたい?」


「っ…、分かったよ!」



廣クンに逆らうと、女子からいじめられる。

それに別れたくない。


「いーこ、いーこ」


頬にキスをされる。額や首筋にも。


(こんなに引きずって、
甘いことをされるからあたしは、離れられないんだ…)


告白の場所に行くと、威圧が凄い女子がいた。


あたしは怖くて歩けなくなった。


だけど、廣クンの言葉を思い出して、近づいていった。