「2回目のプロポーズ。

ちゃんとしたくって」

「でも…前に」

「あの時には、この花あげれなかったし。

まだアイツと婚約解除してなかったじゃん?」

「あ…」



あたしの目の前に蒼斗クンが歩み寄った。



「俺等、散々遠回りしてたよね」

「うん…」

「でもいつだって一緒にいたね」

「そうだね」


思い返せば、あたしが悲しいときも蒼斗クンが支えてくれていた。

それはいつだって気づいていた。



「永遠の恋なんて、アイツとはないって言ってたね。

それは俺ともそうなの?」


「違うよ」

「ならよかった」