あたしは驚くと、蒼斗クンが少しだけ嬉しそうにしていた。
「こういうの照れるね、じゃあね」
「もう!皆に見られたよっ…全く」
蒼斗クンがバイクで走り去った後、あたしは教室に入る。
そこには廣クンがいて、窓の外を眺めていた。
(そっか…同じクラスだったなぁ…)
自分の席から廣クンの席まで、結構遠いしよかった。
「ひーまりっ」
「あ、柚希」
柚希の手には、もうお菓子が。
「ちょ、まだ朝だよ!?」
「いいのいいの」
柚希も自分の席に着いて、なにやら課題をやり始めた。
あたしは読書をしようと思ったとき、ふと思い出した。
「あ…、ノート提出だっけ」

