カエルのスポンジを蒼斗クンに見せる。


「あぁ、それ妃鞠ちゃん好きかなって」


「あたし可愛いものは何でも好きだよ」

「ならよかった…って!時間ヤバイ、ほら早く着替えて」



蒼斗クンはささっと着替えれるけど。

あたしの場合、制服なんですけど…。



急いで支度をして家を出る。


「掴まっててね」

「うんっ」


バイクが走り出してから、約1時間後。



「ふぅー。着いた」

「じゃあ行ってらっしゃい」

「うん」


「あ、待って」

「?」


がやがやと賑わう生徒の前で、蒼斗クンは普通にキスをしてきた。