「あ。廣くぅーん、ちょっと来て?」 「おぅ」 また廣クンは行っちゃった。 それを遠い目で見つめていると。 「ねぇ、今日寄り道しない?」 「え?」 「アイツ。また遅くなりそうだし」 確かに、委員会も終わって、廣クンが他の女の子といるところ。 見るのは結構きついし…。 「そうだね、どこ行くの?」 「ん?まぁ着いてきて」 「うん」 功クンが微笑んで、あたしの腕を引っ張った。 学校を出ると1つのバイクが目に留まる。