「柚希ちゃんのこともだけどさ。
やっぱり高校生活は、最後まで楽しんで欲しい」
「それじゃあ…離れちゃうの?」
「誰がそんな事言ったの?」
「え?」
「一緒に暮らすに決まってるでしょ?俺がバイクで送り迎えするんだから」
「それは蒼斗クンが大変じゃ…」
すると蒼斗クンが、あたしの頬を引っ張った。
「いひゃいです…」
「遠慮なんかしてたら、いつまでも実感ないんじゃない?」
「へ…?」
「俺等、結婚の約束しているんだから」
蒼斗クンが嬉しそうに笑うと、あたしの頬を離してくれた。
でもどんどん顔が熱くなっていく。
「ほらほら。幸せ噛み締めている場合じゃないよ。
俺からお父さんに学校のこと言っておくから。柚希ちゃんのとこ、行ってあげな」

