浮気彼氏から奪うオトコ。





蒼斗クンは頷いてくれた。

そして、あたしにそっとキスをした。



久しぶりのキスは、前と同じで、涙の味しかしなかった。



「…落ち着いた?」


泣き止んだのか、蒼斗クンは頬を赤くしていた。

「俺、情けなさすぎ…」

「泣いている蒼斗クンも、十分かっこよかった」

「えぇ?どこが?」

「だって立ち直ろうと頑張ってたんだもん」



笑顔で言うと、蒼斗クンも微笑んだ。



「妃鞠ちゃん、俺考え直したんだ」

「ん?」

「学校、行ったほうがいいよ?」

「…そうだよね」



柚希を放っておくわけにはいかないんだし…。