功クンって不良に全然見えない…。 普通に王子様って感じだし…。 「ひーまりっ」 後ろから急に抱きしめられた。 振り返ると廣クンが少しだけ、むっとした表情だった。 「何、喋ってたんだよ」 「んー…何も?」 誤魔化そうとすると、功クンがさらりと。 「キミの話だよ。浮気するキミのね」 「ふーん…。俺、浮気じゃなくて女と喋ってるだけだし? それが浮気だとは限んねぇだろ?」 ……女の子とキスしても、 それは浮気じゃないって言えるのかなぁ…。