「俺が…、苦しめていた?」
「えぇ、そうよ!馬鹿ね。
見損なったわ」
「…ちげぇよ。俺は」
「かのんの時も、そうやってすがりついていたんだ?」
「…」
蒼斗クンは悔しそうに睨んでいた。
「1年間、かのんを束縛して…。俺は許さない。
だけど…アンタと同じ人になりたくないから、殴りはしない」
柚希を抱き上げると、蒼斗クンはあたしの腕を掴んだ。
「…2度と俺の前に現れないで」
それ以上、彼は何も言わなかった。
―蒼斗クンの表情…凄く怖かった。
それほどかのんが大事なんだと気づかされてしまう。
蒼斗クンはバイクを見つけると、柚希を乗せた。

