全てを理解したのか、前をずっと見つめていた。
「俺が…危なくなったら止めてくれる?」
「勿論だよ…」
「ここよ…」
あたし達の目の前には、ぼろくて狭いアパートが見えた。
「俺の借りようとしてるアパートより酷いや…」
「本当…」
ふとあたしはお姉さんを見た。
「あれ…、貴方はジャスミンの髪飾りの意味を教えてくれた…」
あの優しい店員だということに気づくと、彼女も驚いていた。
「あら…。本当だわ、気づかなかった」
蒼斗クンを見て、柔らかく微笑んでいた。
「素敵な彼が見つかったのね」
「はい…」
「秀と彼は、何か関係があるの?」
あたしは小さく俯くしかなかった。

