秀と付き合えて、やっと1ヶ月。

初めて出会った時から、凄く不器用な人だと分かっていた。



頬に触れると、少し腫れている。

身体中に痛みがある。



―もううちの身体は汚い。

…ううん。汚くなんかないよ。

だって、秀が触れたんだから。きっとそうだよ…。




「…明日から学校なのに。こんな顔じゃ妃鞠には会えないや」



お母さんは働いているし、家には誰もいない。

1人っ子って、こういう時誰にも気づかれないから、少し安心する。




「……妃鞠。うちを見たら何て言うんだろう」



ねぇ妃鞠?

うちは間違ってなんかいないよね?