それでも目をそっと開けたら、 廣クンの可愛らしい顔が見えて。 ずっと見ていたいって思った。 (……いつかはなくなるのかも知れない) そう思うと、 胸にぽっかりと穴が空いた気分だ。 そんなことを考えていると、 机の上に紙切れが落ちていた。 「?」 隣にいる功クンは伏せたまんま。 紙切れを開くと、 「何考えてるの?」 と書かれていた。 初めて見る字だったから、これはきっと功クンの字だ。 (…結構綺麗だなぁ)