幸せな夜を共に過ごした、1週間後。

蒼斗との未来が壊れる日が近づいていた。



お母さんが真夜中の11時に、おつかいを頼んできた。

無論断れず、眠い目を擦りながら、夜道を歩いていると。


「…」


悪そうな人たちが、私を見て笑っていた。

1人の男の人がこっちに歩み寄ってきて、ナンパってヤツをしてきた。



私は睨んで強い声で言った。

「こんな馬鹿なことしてないで、ちゃんとしなさいよ!」

すると男の表情は一変し、私を強引にバイクに乗せた。



「な、何するの」

「俺等に反抗したやつには、罰ってもんがあるんだろ?」

「!」




そして男の家に連れて行かれると―…。



そこからは何も思い出したくない。

無理やり抱かれてしまった身体は、もう蒼斗のぬくもりはなかった。