浮気彼氏から奪うオトコ。





ベッドに寝転ぶと、天井に手をかざしていた。



「……何あげようかな」


お金がないなら、何もあげられない。

こうなったら、仕方がない。




裁縫セットを机の引き出しから取り出して、わずかな布をつなぎ合わせていった。


そして何とか形にしていくと、ぼろぼろのお守りができた。


「うっわぁ、酷いや。これ」


なんて苦笑しながら制服のポケットに入れた。


「蒼斗なら笑顔で受け取ってくれるよね」


ふと自分の指先を見ると、血が出ていた。

絆創膏を貼ると、痛々しく思えた。



「早く明日にならないかなぁ…」




そっと目を閉じれば、蒼斗が腕を広げて、私を待っていてくれる気がした。