浮気彼氏から奪うオトコ。






褒めてもらえなかった分、蒼斗の言葉は素直に嬉しかった。

だから学校に来てくれた蒼斗の傍に、ぴったりとくっついていた。



―誰よりも好きになっていたから。

彼以外の人を好きになるなんて、ありえないと思った。



「俺の傍にいたら、苛められるよ」


そういって背を向けた彼は、本当に遠のいてしまいそうで。

つい腕を掴んでいた。


「離れたくないよっ…」


寂しいんだから、と言うと蒼斗は驚いていた。

―幻滅するだろうか。

―迷惑って思うんだろうか…。



「ありがとう、かのん…」



彼がくしゃっと微笑んだ表情は、泣き笑いに近かった。

そんな蒼斗を見て、本当に愛しいと思った。




家に帰ると、蒼斗との約束を思い出した。