浮気彼氏から奪うオトコ。






そんな私が見たのは、彼の残酷な世界。

親がいないのを知ってからは、本当に目が離せなかった。



「ねぇ蒼斗」

「ん?」



無表情が多かった彼だったけど、次第に笑顔も増えていった。



「今日も髪、やってあげる」

「ん」


派手な金髪の髪の毛に隠れた、綺麗な髪。

元々はきっとストレートだったんだろう。



少しずつ。

少しずつ、蒼斗の髪色を戻していった。


それでも痛みやすいから、地毛の色には戻らなかったけど。



綺麗な髪は戻ってきた。

蒼斗はそれを見て、感心していた。



「かのんって何でも出来そうだよね」

「えぇ?そうかなぁー」