浮気彼氏から奪うオトコ。







その後何だかんだで、騒いで。

あっという間に朝。


一緒に寝たけど、全然眠れなかった。


廣クンは余裕だったけど。


ようやく眠れたと思えば、廣クンに叩き起こされる。



「うら、起きろっ」


「んー…」


もそもそと起き上がると、


「おはよーのキスなんて、しねぇーよ。馬鹿」


「…知ってる」


そして、制服に着替えて、廣クンを置いて行こうとした。


「何だよ、一緒に行こうぜ」


「…何でさキスとか、放課後だけなの?」


「えー?気分だけど?何お前さー…、

ちょっとそういうの重くなりすぎてね?」


ホントに廣クンの馬鹿。

そんなんじゃないよ。

不安なんだよ。



好きとか、簡単に言えるから、嘘かもしれないって思うじゃんか。


「廣クンなんか、もう知らない!!」


扉を勢いよく閉めた。


(何でそんな酷い言い方しかしないだろ…)