「つ、付き合ってるよ…」
「本当に!うっわぁ、めっちゃいいじゃん」
柚希は嬉しそうにして、どこからかお菓子を食べ始めた。
「柚希、ダイエットは?」
「これ以上痩せたらやばいって、彼氏が」
「あぁ。柚希も上手くいったんだったね」
「ほんっとうに、カッコいいのよ!コレ見て!」
お祭りの日に撮ったのか、柚希は浴衣で相手の人はイカつい服装。
「あれ…?」
よく見れば、少しだけ。本当に少し、廣クンに似ている。
「この人の苗字は?」
「あー、聞きそびれていたわ。でも名前なら、秀(シュウ)だけど」
「へぇ。この人不良だったっけ?」
柚希は小さく頷いて、少しだけ悲しそうな表情を浮かべていた。
「どしたの?」
「うち、今妃鞠の心がすっごい分かるんだぁ…」

